原作既読者が「映画ちいかわは大人と子どもでリアクションが分かれる」という噂を確かめるためだけに観に行った結果、予想以上の良作で驚いた話。
Mon Sep 21
※予告編以上のネタバレはありません。
タイトル通り、ちいかわの映画鑑賞後に
子ども『どういうこと・・・?』
親『・・・。(お葬式モード)』
と反応が分かれる噂の真相を確かめるため、子どもたちがまだギリギリ夏休みモードの8月末に映画館へ行ってきました。
元々この話は数年前に原作で読んでいたので「話知ってるのに、わざわざ映画館で観る意味って・・・?」と渋っていたのですが、この反応を確かめられるのは今しかないことに気づいてしまったので。
通常版を観てきた
4DX版はもう少し先だったのと、身長制限があるので小さい子の反応は見られなさそうだと思いパス。
IMAX版は既に終了していたので、通常版を鑑賞しました。
結果、開始3分で「(まずはテクニカル面で)来てよかった!」と感動。
動きは当然滑らかで、まじかるちいかわMVに近いヌルヌル感(と思ったら映画の制作スタジオの作品でした)。
サーーッという波の音で南国の香りも感じられます。
内容面ではディテールの追加以外、特に原作からのわかりやすい変更はなかったように思います。
が、パンフレットによるとパッと見では気づかないところに手が加えられていたみたいですね。
ダイナミックで映画的なカットになっていたり、グローバル人気を意識しているのか島上陸時の横断幕に「Welcome To Shima」の行が加わって多言語化していたり。
グローバルといえば、去年台北で倉庫を貸し切った巨大なちいかわマーケットを見つけて驚きました。
あとは上海の旗艦店とテレビ塔や、同じ台湾では高雄市も海に巨大なちいかわとハチワレを浮かべたりしていますね。
日本と比べてレアものだからというのもあるだろうけど、海外のちいかわイベントは空間の使い方がとにかく贅沢。
英語圏だとJaidenAnimationsさんが懐具合を心配される熱量でちい活されてます。
ただし作中の漢字にふりがなを振るような改変はなく、あくまでも「ファミリー向け」映画ではないよ というメッセージが伝わってきました(笑)
それが証拠に、序盤のゆるいシーン以外は大人も子どももずっと真顔で鑑賞していたという・・・。
ストーリーラインについて
そして時間配分も「ザ・ファミリー向け」ではないと言いたげだった気がします。
なんせ99分尺の映画で、大体60分後に戦闘終了。
残り30分は誰が善か悪かをじっくり考える時間。
他のバトル映画では「いやあと10分なのにまだラスボス倒してないんだけど、これまとまるの!?」と困惑することの方が多かったような。
そういう意味でもちいかわは明らかに違います。
道徳映画と言われる所以ですね。
あと島編は八百比丘尼伝説がベースになっているとのことですが、なんとなくセイレーンと島民達の初対面シーンが黒船に対する幕末の人々や、GHQに対する民間人の反応を連想させる気もしました。
強大な力と島という閉鎖環境のデリケートな関係。
考えすぎかもですが。
噂の答え合わせ(人々の反応)
まず、私が座った列はこのような感じ。
隣に座っていたのは友達らしき8〜9歳くらいの男の子2人とお父さん。
映画終了後に一人が「怖かったねー」と言っていたので(おぉ、この子解ってるな?)と思ったのですが、どうやらセイレーンの攻撃が怖かったようです。
ちなみにもう一人の子の感想は「面白かったー」で、純粋にバトルアニメとして楽しんでいた様子。
もう1〜2歳年上だったら、それぞれの見方が違ったりしておもしろい会話が生まれたのかなぁ。
一方のお父さんは子どもの「(お昼ごはん)カレー!」に動揺を隠しきれない様子でした。
まさに大人と子どもで全く違う反応・・・!
他の観客からも「島二郎かっこよかった!」「なんとかなれー!(真似)」のような夏休み映画特有の賑やかな反応は一切なく、年齢に関係なく神妙な表情で会場を後にする人が多い印象でした。
映画ちいかわは確かに必見だけど・・・
実は鑑賞後、1週間くらいマイルドに精神的を受けていました。
当初「話を知っているのにわざわざ映画館?」と疑っていたのが申し訳ない・・・。
そんなまさに「考える・考えさせる映画」としておすすめのちいかわですが、やはり大人でも多少覚悟した上で観た方が良いです。
(後でじわじわ)「効く」ぜ。